環境変数にアクセスするための関数

この節の関数を使うと,可搬性のあるやり方で環境変数の値にアクセス (取り出し) したり,変更できます.これらの関数は現在のところ Win32 および POSIX 系のシステム (Unix) で実装されています.

Include files

<wx/utils.h>



wxGetenv



wxChar * wxGetEnv(const wxString& var)

getenv()getenv() の Unicode モードにおける wide char 版へのマクロです.

Win32 では wxSetEnv で設定した値を正しく返さない 場合があるので, wxGetEnv を代わりに使ってください.



wxGetEnv



bool wxGetEnv(const wxString& var, wxString * value) 現在の環境変数 var の値を value に返します. 単に該当する環境変数が存在するかどうか知りたいだけなら, valueNULL を入れてもかまいません.

該当する環境変数がすでにある場合には true を,そうでない場合には false を返します.



wxSetEnv



bool wxSetEnv(const wxString& var, const wxChar * value)

環境変数 var の値を (必要なら,該当する環境変数を作成して) value に設定します.

処理に成功すると true を返します.



wxUnsetEnv



bool wxUnsetEnv(const wxString& var)

環境変数 var を除去します.この関数を呼び出すと, wxGetEnvNULL を返すようになります.

処理に成功すると true を返します.


ymasuda 平成17年11月19日