GDI

以下は GDI (Graphics Device Interface) に関係した関数です.

Include files

<wx/gdicmn.h>



wxBITMAP



wxBITMAP(bitmapName)

アプリケーションリソース (アプリケーションリソースのあるプラットフォーム, Windows や OS2 のみ) や XPM ファイルからビットマップをロードします. #ifdef を使わずにビットマップを生成できるようになります.

See also

ビットマップおよびアイコンの概要, wxICON

Include files

<wx/gdicmn.h>



::wxClientDisplayRect



void wxClientDisplayRect(int * x, int * y, int * width, int * height)



wxRect wxGetClientDisplayRect(void)

ディスプレイ上の作業エリアの寸法 (dimension) を返します. Windows では,タスクバーが覆い隠していない領域を指します. その他のプラットフォームでは,ウィンドウマネジャなどから 作業エリアの情報を得られない限り,ディスプレイスクリーン全体が デフォルトの作業エリアになります.



::wxColourDisplay



bool wxColourDisplay(void)

ディスプレイデバイスがカラーの場合には真を,そうでなければ偽を返します.



::wxDisplayDepth



int wxDisplayDepth(void)

ディスプレイのデプスを (モノクロディスプレイの場合には 1 を) 返します.



::wxDisplaySize



void wxDisplaySize(int * width, int * height)



wxSize wxGetDisplaySize(void)

ディスプレイのサイズをピクセル単位で返します.



::wxDisplaySizeMM



void wxDisplaySizeMM(int * width, int * height)



wxSize wxGetDisplaySizeMM(void)

ディスプレイのサイズをミリメートルで返します.



::wxDROP_ICON



wxIconOrCursor wxDROP_ICON(const char * name)

このマクロは,指定した名前のカーソル (wxMSW の場合) やアイコン (それ以外の場合) を作成します. wxMSW では,カーソルはリソースファイル からロードされます.それ以外のプラットフォームでは, XPM からアイコンを ロードします.

このマクロは wxDropSource constructor と共に使います.

Include files

<wx/dnd.h>



wxICON



wxICON(iconName)

(アプリケーションリソースのあるプラットフォーム, Windows や OS2 では) アプリケーションリソースからアイコンをロードし,それ以外のプラットフォーム では XPM ファイルからアイコンをロードします.この関数を使うと, #ifdef を使わなくてもアイコンの生成コードを書けます.

See also

ビットマップおよびアイコンの概要, wxBITMAP

Include files

<wx/gdicmn.h>



::wxMakeMetafilePlaceable



bool wxMakeMetafilePlaceable(const wxString& filename, int minX, int minY, int maxX, int maxY, float scale=1.0)

実在の有効なメタファイル (wxMetafileDC を使って 作成したものなど) のファイル名を指定すると,指定したバウンディング ボックスの入ったヘッダを先頭につけて配置可能なメタファイル (placable metafile) をにします.バウンディングボックスは, デバイスコンテキストを使って描画を行った後に wxDC::MinX, wxDC::MinY, wxDC::MaxX and wxDC::MaxY といった関数で 取得できます.

配置可能なメタファイルヘッダの追加に加え,この関数はメタファイルデータの 先頭に以下の内容と同等のコードを追加します:

 SetMapMode(dc, MM_ANISOTROPIC);
 SetWindowOrg(dc, minX, minY);
 SetWindowExt(dc, maxX - minX, maxY - minY);

これにより, wxWidgets が通常行っている wxMM_TEXT マッピングモードをシミュレートします. This simulates the wxMM_TEXT mapping mode, which wxWidgets assumes.

多くの Windows アプリケーションは配置可能なメタファイルを取り込むことが できます.また, RTF (Rich Text Format) ファイル中でも利用できます.

scale を指定すると,メタファイルのスケールを指定できます.

この関数は Windows でのみ利用できます.



::wxSetCursor



void wxSetCursor(wxCursor * cursor)

カーソルのグローバルな設定を行います; Windows および GTK でしか 動作しません. wxCursor, wxWindow::SetCursor も参照してください.

ymasuda 平成17年11月19日